パニック障害について
1、パニック障害の症状
1.パニック発作
- 心臓がドキドキする
- 汗をかく
- 身体や手足の震え
- 呼吸が早くなる、息苦しい
- 息が詰まる
- 胸の痛みまたは不快感
- 吐き気、腹部のいやな感じ
- めまい、頭が軽くなる、ふらつき
- 非現実感、自分が自分でない感じ
- 常軌を逸する、狂うという心配
- 死ぬのではないかと恐れる
- しびれやうずき感
- 寒気または、ほてり
- これらの症状は、特別な処置がなくとも、しばらく安静に過ごしていれば多くは1時間以内に、長くとも数時間のうちに回復する。これが「パニック発作」である。パニック発作は、それ自体に生命身体に危険を及ぼすものではない。
2.無意識身体拒絶反応
- 精神的な症状でなく体が思う通りに動けない状態になることがある。これはイップスと言い、スポーツ選手に発生しやすい症状である。
3.予期不安
- 患者は、パニック発作に非常に強烈な恐怖を感じる。このため、発作が発生した場面を非常に恐れ、またあの恐ろしい発作が起きるのではないかと、不安を募らせていく。これを「予期不安」という。そして、患者は神経質となり、いつも身体の状態を観察するようになる。そして、持続的に自律神経症状が生じることとなり、パニック発作が繰り返し生じるようになっていく。
4.広場恐怖
- パニック発作が繰り返されていくと、患者は発作が起きた場合のことを考えて状況を回避するようになる。回避される状況としては、電車や飛行機、歯科、理・美容室、レジを待っている時、道路の渋滞など、一定時間特定の場所に拘束されてしまう環境や、ショッピングモールなど人込みの中などがある(他にも、人によって広場恐怖の種類は様々である)。さらに不安が強まると、患者は家にこもりがちになったり、一人で外出できなくなることもある。このような症状を「広場恐怖(アゴラフォビア)」という。
5.二次的うつ
- 予期不安や広場恐怖が繰り返されたり社会的に隔絶された状態が続くと、そのストレスや自信喪失などによってうつ状態となることも少なくない。元来うつの症状が見られなかった患者でも、繰り返し起こるパニック発作によって不安が慢性化していくことでうつ状態を併発し、実際にうつ病と診断されるケースも多く報告されている。但し、これはパニック発作に起因して二次的に発症した別個の疾病であり、パニック障害そのものの症状とは分けて考える必要があるというのが一般的である。
2、パニック障害の治療
1.パニック発作を完全に抑える
- 発作をまず完全に抑えることが治療の第一歩です。
- パニック発作は薬で完全に抑えることができると言われています。薬の中途半端な使い方はよくありません。指示通りにきちんと服薬してください。パニック障害は頑固の病気です。自分で適当に薬の量を決めたり,断薬するとすぐ再発します。医師の指示通りに服薬しましょう。
2.外出・乗り物恐怖症の治療
- 薬物療法でパニック発作が改善してくると少しずつ自分で行動を起こし、外出・乗り物恐怖症がよくなってきますが、頑固な恐怖症は「行動療法」の対象となります。
3.うつ病の治療
4.薬物治療
- 発作の抑制を目的に抗うつ薬(SSRIや三環系抗うつ薬・スルピリド)が用いられ、不安感の軽減を目的にベンゾジアゼピン系抗不安薬が用いられる。
5.認知行動療法
- 不安が誘発される状況に想像的 (in vitro) または体験的 (in vivo) に身を置き、回避しないことで徐々に慣れる。 暴露反応妨害法(暴露療法)がある。

Copyright (C) 2010 T.Nakagawa All Rights Reserved.